Xorg (日本語)
| 概要 |
|---|
| Xorg のインストール・管理の包括的な説明。 |
| 概括 |
| Xorg プロジェクトは X Window System (グラフィカルインターフェースの土台)のオープンソース実装を提供しています。Enlightenment, GNOME, KDE, LXDE, Xfce などのデスクトップ環境は完全なグラフィカル環境を用意します。様々なウィンドウマネージャはそれら環境のために使われたり、単独でリソースの消費がすくない環境として使われます。ディスプレイマネージャはグラフィカルなログイン画面を提供します。 |
| 関連項目 |
| Start X at Login (日本語) |
| xprofile (日本語) |
| Display Manager (日本語) |
| Window Manager (日本語) |
| Font Configuration (日本語) |
| Cursor Themes (日本語) |
| Desktop Environment (日本語) |
| Wayland (日本語) |
| フリービデオドライバ |
| Intel Graphics (日本語) |
| ATI (日本語) |
| Nouveau (日本語) |
| プロプライエタリビデオドライバ |
| AMD Catalyst (日本語) |
| NVIDIA (日本語) |
- X.Org プロジェクトは X Window System のオープンソース実装を提供しています。開発作業は freedesktop.org コミュニティと共同で行われています。
Xorg は X window system バージョン 11 のオープンソース実装です。Linux ユーザーの中で Xorg が一番ポピュラーな選択となってから、GUI アプリケーションにとって Xorg は欠かせない存在となり、ほとんどのディストリビューションで広く採用されています。詳しくは Wikipedia の Xorg や Xorg のウェブサイト を見て下さい。
インストール
X サーバーをインストールするには、まず公式リポジトリの xorg-server パッケージをインストールする必要があります。
また、設定作業などに有用なユーティリティを xorg-apps グループからインストールすることもできます。ユーティリティはそれぞれのページで説明されています。
ドライバーのインストール
Linux カーネルにはオープンソースのビデオドライバーが含まれておりハードウェアでアクセラレートされたフレームバッファをサポートしています。しかし、OpenGL や X11 における 2D アクセラレーションを使うにはユーザーランドのサポートが必要です。
まず、あなたのカードを確認してください:
$ lspci | grep VGA
それから適切なドライバーをインストールしてください。パッケージデータベースを検索してオープンソースビデオドライバーの一覧を表示することができます:
$ pacman -Ss xf86-video
デフォルトのグラフィックドライバーは vesa (xf86-video-vesa パッケージ) で、ほとんどのチップセットで動作しますが 2D や 3D のアクセラレーションは含まれていません。より良いドライバが見つからなかったり、ロードできなかった場合、Xorg は vesa ドライバに戻ります。
ビデオアクセラレーション機能を動かしたり、GPU が設定できる全てのモードを表示するには、正しいビデオドライバが必要です:
| ブランド | 種別 | ドライバ | Multilib パッケージ (Arch x86_64 環境の32ビットアプリ用) |
ドキュメント |
|---|---|---|---|---|
| AMD/ATI | オープンソース | xf86-video-ati | lib32-ati-dri | ATI |
| プロプライエタリ | catalyst-dkms | lib32-catalyst-utils | AMD Catalyst | |
| Intel | オープンソース | xf86-video-intel | lib32-intel-dri | Intel Graphics |
| Nvidia | オープンソース | xf86-video-nouveau | lib32-nouveau-dri | Nouveau |
| xf86-video-nv | – | (legacy driver) | ||
| プロプライエタリ | nvidia | lib32-nvidia-libgl | NVIDIA | |
| nvidia-304xx | lib32-nvidia-304xx-utils | |||
| nvidia-173xx | lib32-nvidia-173xx-utils | |||
| nvidia-96xx | lib32-nvidia-96xx-utils | |||
| VIA | オープンソース | xf86-video-openchrome | – | VIA |
Xorg はクローズドソースのドライバーがなくとも問題なく動作するはずです。基本的に、ゲームのための 3D アクセラレートレンダリングや、デュアルスクリーン、TV 出力など高度な機能を使う場合にのみプロプライエタリのドライバが必要になります。
起動
ディスプレイマネージャを使わずに X を起動したいなら、xorg-xinit パッケージをインストールしてください。任意で、下で述べているデフォルト環境のために xorg-twm, xorg-xclock, xterm もインストールできます。
startx や xinit コマンドで X サーバーとクライアントを起動します (startx スクリプトは単に xinit コマンドのフロントエンドにすぎません)。起動するクライアントを決めるために、まず startx/xinit はユーザーの home ディレクトリにある ~/.xinitrc ファイルをパースします。~/.xinitrc がない場合、代わりにユーザー共通の /etc/X11/xinit/xinitrc ファイルが使われます。このファイルにはデフォルトで Twm ウィンドウマネージャ、Xclock、Xterm のベーシックな環境を起動します。詳しくは xinitrc を見て下さい。
設定
Xorg は初期設定に xorg.conf という名前の設定ファイルと .conf が末尾につくファイルを使います: これらのファイルが使われるフォルダの一覧は [1] を見たり man xorg.conf を実行することで(利用できるオプションの説明と一緒に)調べることができます。
.conf ファイルを使う
/etc/X11/xorg.conf.d/ ディレクトリにはユーザー定義の設定を保存します。あなたは自由に設定ファイルを /etc/X11/xorg.conf.d/ に追加することができますが、ファイル名には XX- (XX は数字です) を先頭につけ拡張子は .conf である必要があります (例えば 10 は 20 より早く読み込まれます)。これらのファイルは X サーバーの起動時にパースされ従来の xorg.conf 設定ファイルの一部として扱われます。基本的に X サーバーは設定ファイルの集合を xorg.conf の最後のエントリとしてひとつの大きなファイルとして扱います。
xorg.conf を使う
/etc/X11/xorg.conf や /etc/xorg.conf で Xorg を設定することもできます。xorg.conf のスケルトンを生成するには
# Xorg :0 -configure
上のコマンドで /root/ に xorg.conf.new ファイルが作られるはずです。これを /etc/X11/xorg.conf にコピーして上書きすることができます。
もしくは、あなたのビデオカードドライバに自動で Xorg を設定するツールが含まれているかもしれません。詳しくは NVIDIA や AMD Catalyst などあなたの使っているビデオカードの記事を見て下さい。
設定サンプル
xorg.conf
/etc/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf
/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
入力デバイス
Udev があなたのハードウェアを検知し、evdev がほとんど全てのデバイスのホットプラグ・インプットドライバとして動作します。Udev は systemd によって提供され、xf86-input-evdev は xorg-server から必要とされます。従ってこれらのパッケージを別個にインストールする必要はありません。evdev があなたの持っているデバイスをサポートしていないときは、必要なドライバーを xorg-drivers グループからインストールしてください。
/etc/X11/xorg.conf.d ディレクトリには 10-evdev.conf が必要です。これはキーボード・マウス・タッチパッド・タッチスクリーンを管理します。
マウスのアクセラレーション
次のページを参照してください: Mouse acceleration (日本語)
追加のマウスボタン
次のページを参照してください: All Mouse Buttons Working
Touchpad Synaptics
次のページを参照してください: Touchpad Synaptics
キーボードの設定
次のページを参照してください: Keyboard Configuration in Xorg (日本語)
InputClass
参照: https://fedoraproject.org/wiki/Input_device_configuration
InputClass は、ひとつのデバイスではなく「あるクラス」のデバイス(ホットプラグのデバイスを含む)に適用される新しいタイプの設定セクションです。InputClass セクションの適用範囲は指定された match によって決まります – 入力デバイスに適用するには、全ての match をデバイスにあてがう必要があります。例えば InputClass セクションは以下のように使われます:
Section "InputClass"
Identifier "touchpad catchall"
MatchIsTouchpad "on"
Driver "synaptics"
EndSection
次のスニペットも理解するのに役立つかもしれません:
Section "InputClass"
Identifier "evdev touchpad catchall"
MatchIsTouchpad "on"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Driver "evdev"
EndSection
このスニペットが xorg.conf や xorg.conf.d に存在する場合、システム上の全てのタッチパッドに synaptics ドライバが割り当てられます。優先順位 (xorg.conf.d の英数字の順番) によってドライバーの設定は前の設定を上書きすることに注意してください – 一般的なクラスほど、初めの方に置くべきです。xorg-x11-drv-Xorg パッケージによって提供されるデフォルトのスニペットは 00-evdev.conf であり、全ての入力デバイスに evdev ドライバを割り当てます。
match オプションによってセクションを適用するのはどのデバイスなのか指定します。全ての match 行を満たしたデバイスだけに、セクションが適用されます。使うことができる match は以下の通り:
-
MatchIsPointer,MatchIsKeyboard,MatchIsTouchpad,MatchIsTouchscreen,MatchIsJoystick– デバイスグループに適用するための boolean オプション。 -
MatchProduct "foo|bar": 製品の名前に "foo" か "bar" が含まれているデバイスにマッチ -
MatchVendor "foo|bar|baz": 製造者(ベンダー)名に "foo" や "bar"、"baz" が含まれているデバイスにマッチ -
MatchDevicePath "/dev/input/event*": デバイスパスが一致しているデバイスにマッチ (利用できるパターンは fnmatch(3) を見て下さい) -
MatchTag "foo|bar": "foo" や "bar" といったタグが付けられたデバイスにマッチ。タグはバックエンドの設定 – udev によって指定され特別な設定が必要なデバイスをラベリングします。
ユーザー定義設定のためのセクションの例:
Section "InputClass"
Identifier "lasermouse slowdown"
MatchIsPointer "on"
MatchProduct "Lasermouse"
MatchVendor "LaserMouse Inc."
Option "ConstantDeceleration" 20
EndSection
このセクションは、"Lasermouse Inc." によって作られた "Lasermouse" という名前を持つポインティングデバイスにマッチし、デバイスには 20 の値の constant deceleration が適用されます &ndash 20倍マウスの速度が遅くなります。
X サーバーによって扱って欲しくないデバイスがあるかもしれません。設定によってそうしたデバイスを無視させることができます:
Section "InputClass"
Identifier "no need for accelerometers in X"
MatchProduct "accelerometer"
Option "Ignore" "on"
EndSection
設定例
以下のサブセクションでは一般的に使われる設定オプションのための設定例を記述しています。あなたが GNOME や KDE などのデスクトップ環境を使っている場合、xorg.conf に設定したオプションはログイン時にユーザー定義オプションによって上書きされてしまう可能性があります。
例: (トラックポイント用の) ホイールエミュレーション
トラックポイントのある PC (例: Thinkpad) を使っている場合、以下を xorg.conf に追加することでミドルボタンを使ってマウスホイールをエミュレートできます:
Section "InputClass"
Identifier "Wheel Emulation"
MatchIsPointer "on"
MatchProduct "TrackPoint"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "EmulateWheel" "on"
EndSection
(横スクロールを含む) トラックポイントの完全なサポートをするには以下を使って下さい:
Section "InputClass"
Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
MatchProduct "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Option "EmulateWheel" "true"
Option "EmulateWheelButton" "2"
Option "Emulate3Buttons" "false"
Option "XAxisMapping" "6 7"
Option "YAxisMapping" "4 5"
EndSection
例: Tap-to-click
Tap-to-click は(タッチパッドタブの)マウス設定ダイアログから有効にすることができますが、gdm でタップを有効にする必要があるなら、以下のスニペットを使って下さい:
Section "InputClass"
Identifier "tap-by-default"
MatchIsTouchpad "on"
Option "TapButton1" "1"
EndSection
例: Acer 5920G ラップトップのキーボードレイアウト・モデル
キーボードモデルやレイアウトは /etc/X11/xorg.conf.d/keyboard.conf ファイルや同じディレクトリの他の .conf ファイルで設定できます。
-
MatchIsKeyboard "yes": 入力デバイスをキーボードに設定 -
Option "XkbModel" "acer_laptop": キーボードモデルを Acer ラップトップキーボードに設定。acer_laptopはあなたの使っているキーボードに置き換えられます。 -
Option "XkbLayout" "jp": キーボードレイアウトを日本語に設定。jpは使いたいレイアウトに変えることができます。 -
Option "XkbVariant" "sundeadkeys": レイアウトのバリアントを Sun dead keys に設定。デフォルトのバリアントを使うならXkbVariantオプションは省略できます。
キーボードレイアウト・モデルのリストは /usr/share/X11/xkb/rules/base.lst にあります。
Section "InputClass"
Identifier "Keyboard Defaults"
MatchIsKeyboard "yes"
Option "XkbModel" "acer_laptop"
Option "XkbLayout" "jp"
Option "XkbVariant" "sundeadkeys"
EndSection
例: (3ボタンマウス用の) 中ボタンのエミュレーション
中ボタンのエミュレーションによって、右・左ボタンを一緒に押すことで3つ目のボタンのイベントを発動させるようにすることができます。これは X でのコピーアンドペーストに役に立つでしょう。
/etc/X11/xorg.conf.d/10-evdev.conf の mouse input catchall を修正します
Section "InputClass"
Identifier "evdev pointer catchall"
MatchIsPointer "on"
MatchDevicePath "/dev/input/event*"
Driver "evdev"
Option "Emulate3Buttons" "True"
Option "Emulate3Timeout" "25"
EndSection
Option "Emulate3Buttons" "True" オプションで3ボタンのエミュレートを有効にして Option "Emulate3Timeout" "25" オプションで中ボタンのクリックとして認識する時間を 25ms としています。
モニターの設定
はじめに
まず、/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf のような、新しい設定ファイルを作成します。
/etc/X11/xorg.conf.d/10-monitor.conf
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
EndSection
Section "Device"
Identifier "Device0"
Driver "vesa" #Choose the driver used for this monitor
EndSection
Section "Screen"
Identifier "Screen0" #Collapse Monitor and Device section to Screen section
Device "Device0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 16 #Choose the depth (16||24)
SubSection "Display"
Depth 16
Modes "1024x768_75.00" #Choose the resolution
EndSubSection
EndSection
マルチモニター
一般的な情報は Multihead を見て下さい。
GPU 固有の手順は以下を参照してください:
- NVIDIA (日本語)#Multiple monitors
- Nouveau (日本語)#Dual Head
- AMD Catalyst (日本語)#Double Screen (Dual Head / Dual Screen / Xinerama)
- ATI (日本語)#Dual Head setup
複数のグラフィックカード
利用するドライバを正しく定めてグラフィックカードのバス ID を入力する必要があります。
Section "Device"
Identifier "Screen0"
Driver "nouveau"
BusID "PCI:0:12:0"
EndSection
Section "Device"
Identifier "Screen1"
Driver "radeon"
BusID "PCI:1:0:0"
EndSection
バス ID を取得するには:
$ lspci | grep VGA
01:00.0 VGA compatible controller: nVidia Corporation G96 [GeForce 9600M GT] (rev a1)
この場合バス ID は 1:0:0。
画面サイズと DPI
X サーバーの DPI は以下の順番で決定されます:
- -dpi コマンドラインオプションが一番優先されます。
- オプションが使われていない場合、X 設定ファイルの DisplaySize 設定が DPI の設定に使われます。
- DisplaySize が設定されていない場合、DDC のモニターサイズ値が DPI の設定に使われます。
- DDC がサイズを指定していない場合、75 DPI がデフォルトで使われます。
In order to get correct dots per inch (DPI) set, the display size must be recognized or set. Having the correct DPI is especially necessary where fine detail is required (like font rendering). Previously, manufacturers tried to create a standard for 96 DPI (a 10.3" diagonal monitor would be 800x600, a 13.2" monitor 1024x768). These days, screen DPIs vary and may not be equal horizontally and vertically. For example, a 19" widescreen LCD at 1440x900 may have a DPI of 89x87. To be able to set the DPI, the Xorg server attempts to auto-detect your monitor's physical screen size through the graphic card with DDC. When the Xorg server knows the physical screen size, it will be able to set the correct DPI depending on resolution size. Xorg always sets dpi to 96. See this, this and finally this.
ディスプレイのサイズと DPI が正しく検知・計算されているか確認するには:
$ xdpyinfo | grep -B2 resolution
dimensions がディスプレイサイズと一致しているかチェックしてください。正しく画面サイズを計算できない時、Xorg サーバは 75x75 DPI をデフォルトにするので、あなたはそれを計算する必要があります。
スクリーンの物理的な大きさがわかっているときは、Xorg の設定ファイルに入力することで正しい DPI が計算されます:
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
DisplaySize 286 179 # ミリメートル単位
EndSection
フルの xorg.conf を作成しないでモニタの仕様の入力だけを行いたい場合は新しい設定ファイルを作成してください。例えば (/etc/X11/xorg.conf.d/90-monitor.conf):
Section "Monitor"
Identifier "<default monitor>"
DisplaySize 286 179 # In millimeters
EndSection
スクリーンの横と縦の物理的な長さがわからないときは(最近は対角線の長さ(インチ数)しかわからないことも多い)、モニターの最大解像度(アスペクト比)か対角線の長さを使って縦と横の長さを計算できます。(ピタゴラスの定理を使って)最大解像度1280x800(もしくはアスペクト比16:10)、13.3インチのスクリーンの場合:
$ echo 'scale=5;sqrt(1280^2+800^2)' | bc # 1509.43698
このコマンドでピクセルの対角線の長さがわかり、この値を使うことで物理的な縦と横の長さを知ることができます (そしてそれをミリメートルに変換できます):
$ echo 'scale=5;(13.3/1509)*1280*25.4' | bc # 286.43072 $ echo 'scale=5;(13.3/1509)*800*25.4' | bc # 179.01920
手動で DPI を設定する
使う解像度が一つの場合 DPI を手動で設定することができます (DPI calculator):
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
Option "DPI" "96 x 96"
EndSection
NVIDIA カードを使っているのなら、/etc/X11/xorg.conf.d/20-nvidia.conf 内で以下のオプションを (Device セクションに) 追加して DPI を手動設定できます:
Option "UseEdidDpi" "False" Option "DPI" "96 x 96"
RandR に対応しているドライバなら、次のコマンドでも設定できます:
$ xrandr --dpi 96
設定を永続的にするには Execute commands after X start を見て下さい。
DPMS
DPMS (Display Power Management Signaling) はコンピュータが使われていない時にモニターを省電力モードに移行させる技術です。一定時間後にモニタを自動で standby にすることができます。DPMS を見て下さい。
コンポジット
X の Composite 拡張によってウィンドウ階層のサブツリー全体がオフスクリーンバッファにレンダリングされます。アプリケーションはバッファの内容を取得できるようになります。オフスクリーンバッファは親のウィンドウに自動的にマージされるか、コンポジットマネージャと呼ばれる外部のプログラムによってマージされます。詳しくは以下のページを見て下さい。
- Compiz -- Novell によるオリジナルのコンポジット・ウィンドウマネージャ
- Xcompmgr -- シャドウと透過ができるシンプルなコンポジットマネージャ
- Compton -- 機能の追加とバグフィックスを行った xcompmgr のフォーク
- Cairo Composite Manager -- 拡張性のあるコンポジットマネージャ、レンダリングに cairo を使用
- Wikipedia:ja:コンポジット型ウィンドウマネージャ
Tips and tricks
X スタートアップ (startx) 調整
X のオプションを見るには:
$ man Xserver
以下のオプションは /usr/bin/startx ファイルの "defaultserverargs" 変数に追加してください:
- 16ビットフォントの遅延ロードを有効にする:
-deferglyphs 16
ネストした X セッション
他のデスクトップ環境に入れ子になったセッションを起動するには:
$ /usr/bin/Xnest :1 -geometry 1024x768+0+0 -ac -name Windowmaker & wmaker -display :1
上記で現在の X セッションの中に 1024x768 のウィンドウの Window Maker セッションが起動します。
このためには xorg-server-xnest パッケージをインストールする必要があります。
リモートで GUI プログラムを実行する
次の記事を参照してください: SSH#X11 forwarding
必要に応じて入力ソースを有効化・無効化
xinput を使えば一時的に入力ソースを有効化・無効化することができるようになります。ThinkPad のように複数のマウスがあって、どちらか片方だけ使いたい時などに役立ちます。
xinput をインストールしてください: # pacman -S xorg-xinput
無効化したいデバイスの ID を調べて下さい:
$ xinput
例えば Lenovo ThinkPad T500 では、出力は以下のようになります:
$ xinput
⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)]
⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ TPPS/2 IBM TrackPoint id=11 [slave pointer (2)]
⎜ ↳ SynPS/2 Synaptics TouchPad id=10 [slave pointer (2)]
⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)]
↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)]
↳ Power Button id=6 [slave keyboard (3)]
↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)]
↳ Sleep Button id=8 [slave keyboard (3)]
↳ AT Translated Set 2 keyboard id=9 [slave keyboard (3)]
↳ ThinkPad Extra Buttons id=12 [slave keyboard (3)]
xinput --disable device_id (device_id は無効化したいデバイスの ID) でデバイスを無効にします。次の例では Synaptics Touchpad の ID 10 を無効にします:
$ xinput --disable 10
デバイスを有効にするには、次のコマンドを実行してください:
$ xinput --enable 10
トラブルシューティング
共通問題
Xorg が起動しない、画面が真っ暗、キーボードやマウスが動かないなどの場合は、まず以下の手順を踏んで下さい:
- ログファイルをチェック:
cat /var/log/Xorg.0.log - キーボード・マウス・タッチパッドなどに問題がおこる場合は Category:Input devices (日本語) 内のそれぞれのページを見て下さい。
- 最後に、ATI、Intel、NVIDIA の記事に問題の解決方法が載ってないか調べてください。
右 CTRL キーが oss キーマップとして動作しない
root で /usr/share/X11/xkb/symbols/fr を編集して:
include "level5(rctrl_switch)"
を
// include "level5(rctrl_switch)"
に変更して X を再起動してください。
"su" で X クライアントの起動が失敗する
"Client is not authorized to connect to server" と表示される場合、次の行を /etc/pam.d/su に追加して下さい:
session optional pam_xauth.so
pam_xauth が正しく環境変数を設定し xauth キーを管理します。
プログラムが "font '(null)'" を要求する
- エラーメッセージ: "unable to load font `(null)'."
いくつかのプログラムはビットマップフォントでだけ動作します。2つの主要なビットマップフォントのパッケージがあります、xorg-fonts-75dpi と xorg-fonts-100dpi です。両方は必要ありません、片方だけで十分です。どちらがあなたに適しているか調べるには、次を実行してください:
$ xdpyinfo | grep resolution
それからあなたに適している方を使って下さい (XX は 75 か 100 に置き換える):
# pacman -S xorg-fonts-XXdpi
フレームバッファモード問題
以下のログメッセージを残して X の起動が失敗する場合、
(WW) Falling back to old probe method for fbdev
(II) Loading sub module "fbdevhw"
(II) LoadModule: "fbdevhw"
(II) Loading /usr/lib/xorg/modules/linux//libfbdevhw.so
(II) Module fbdevhw: vendor="X.Org Foundation"
compiled for 1.6.1, module version=0.0.2
ABI class: X.Org Video Driver, version 5.0
(II) FBDEV(1): using default device
Fatal server error:
Cannot run in framebuffer mode. Please specify busIDs for all framebuffer devices
fbdev をアンインストールしてください:
# pacman -R xf86-video-fbdev
Matrox カードで DRI が停止する
Matrox カードを使っていて Xorg をアップグレードすると DRI が停止する場合、次の行を xorg.conf のビデオカードの Device セクションに追加してください:
Option "OldDmaInit" "On"
リカバリ: GUI ログインの前に Xorg を無効化
Xorg を自動的に起動するように設定していて、なんらかの理由でログイン・ディスプレイマネージャが表示される前に Xorg が起動するのを防ぎたい場合(例えば、システムを間違って設定したせいで Xorg がマウスやキーボード入力を受け付けない場合)、2つのメソッドを使ってこれを達成できます。
- デフォルトのターゲットを rescue.target に変更してください。systemd (日本語)#起動時のデフォルトターゲットを変更する を見て下さい。
- 誤ってシステムを設定して Xorg を使えなくしただけでなく、GRUB メニューの待ち時間をゼロに設定、または起動時から Xorg を無効にするのに GRUB を使えない場合、Arch Linux のライブ CD を使って下さい。ライブ CD を起動して root でログインします。
/mntのようなマウントポイントが必要なので、マウントしたいパーティションの名前を知る必要があります。
次のコマンドを使ってパーティションを見ることができます:
# fdisk -l
通常、あなたがマウントするパーティションは /dev/sda1 です。それから、パーティションを /mnt にマウントします、次を実行してください
# mount /dev/sda1 /mnt
これでファイルシステムが /mnt の下に表示されるようになります。ここから、gdm デーモンを削除するなど設定ファイルの必要な変更を行なって下さい。
X が起動できない: Keyboard initialization failed
ハードディスクが満杯の場合、startx は失敗します。/var/log/Xorg.0.log の最後が次のようになるはずです:
(EE) Error compiling keymap (server-0) (EE) XKB: Couldn't compile keymap (EE) XKB: Failed to load keymap. Loading default keymap instead. (EE) Error compiling keymap (server-0) (EE) XKB: Couldn't compile keymap XKB: Failed to compile keymap Keyboard initialization failed. This could be a missing or incorrect setup of xkeyboard-config. Fatal server error: Failed to activate core devices. Please consult the The X.Org Foundation support at http://wiki.x.org for help. Please also check the log file at "/var/log/Xorg.0.log" for additional information. (II) AIGLX: Suspending AIGLX clients for VT switch
root パーティションに空き容量を作ってから X を起動してください。
X は設定と一時ファイルをユーザーの home ディレクトリに作成します。あなたの home ディレクトリが入っているパーティションに十分な空き容量があることを確認してください。悪いことに、ディスク容量が不足していることを X サーバーは何も知らせません。